ある日来た犬

突然子犬がやってきた

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ずっと猟犬をかっていた我が家ですが、犬が死んでしまってからは、父は猟をやめてしまいましたし、犬を飼うという選択などなかった我が家ですが、ちょっと事態が変わりました。

犬のいない生活に慣れた5年ほどたったころ、あまりに突然に、子犬が我が家に入ってきました。
門があいていたわけでなくどうやって庭にはいってきたのか、今考えても、謎なのですがとにかく気づいたら1匹の子犬が庭を走り回っていました。
びっくりして、子犬に近づくとだれかに飼われていたのだろうと思わせるくらいなついてくるのです。
すぐに、あそんでほしいと近づいてきたり回りをくるくる回っている様子は本当に癒されたのです。
でも、犬=病気でなくなるという姿が脳裏から離れなかったので、この子犬をどうすればいいのか家族でいろいろ話ました。

とりあえず、こんなにかわいいのだから、だれか飼い主が探しているにきまっていると、しばらく門のところに、張り紙をしました。「子犬を預かっています」と。
その間は、しかたがないので、世話をしてあげようとしていました。
ところが1か月たっても2カ月たっても問い合わせがなかったのです。

結局我が家で飼うことに

その間、すっかり我が家に溶け込んで、かわいらしさをまき散らす子犬を、もう手放す気などなくなっていました。
そして、いままでの我が家でしたら、庭で犬を飼うということをしていたのですが結局、雑種の犬でしたが、家の中で飼うことにしました。

蚊にさされてフィラリアの病気になる二の舞は避けたかったのです。
病気になることもあるでしょうから保険にも入りました。
犬ってどんどん大きくなるんですよね・・
子犬も半年もたつと、体が3倍くらいになりまして、体重も8キロくらいになっていました。
朝夕散歩にいき昼間はのんびりと昼寝ばかりしている犬でしたが、家族が出かけていて戻ると、玄関できちんと待っててくれる様子にとてもいやされました。

私はその当時、都内でOLとして働きかなり、忙しい日々だったのですが、夜遅くもどっても犬がまるで銅像のように玄関で待っててくれる姿にどれだけ癒されたかわかりません。
その犬は、とても賢くて、番犬の役割も果たしたのですが、一度来た人はすぐに覚えてしまって、運送会社の人がきても、鳴かないのです。
家族に危害を与えないとわかると、ほえないで、しずかに玄関で座っているだけなのでよく「この犬は、猫みたいにしずかだね」といわれるくらい穏やかな犬でした。

犬は家族の一員だとだれもが思っていましたし、ちょっとした旅行にも連れて行きましたしそんな生活が10年以上続きました。
そして15年目になると、犬もかなり歳をとってしまった目もみえなくなっているようでした。
15年の月日の中で、私は結婚し子供がうまれていたり、家族構成もずいぶん変わっていきました。
犬が歳をとっても当然なくらい、歳月がたっていました

悲しい別れ

そしてわすれもしない1/10の雪の日に突然犬が居なくなりました。
両親が旅行中の出来事だったのです。
私は雪の中ずっと探していたのですが、みつからなかったです。
父も、帰宅後、ありとあらゆるところを探したのですが、とうとう見つからなかったです。
目が見えないので遠くにいくはずがないのに・・
でも家に来たのも来たから、最期もふらっとどこかに行ったのだと、家族で納得しました。
あれからもう、10年経ちました。

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